[本音トーク]開設にあたって。
私と皆さんがレッスンの時間の中で、思ったことや感じたことや考えたこと全部を話し合うのは限りがあります。また、メンバーの皆さんどうしが顔を合わせて語り合える機会もなかなかとりにくい。
そこで、このページを開設しました。
時間も場所も選ばずに語り合えるなんて,良い時代がきたものです。(中高年の実感)
フルートの響きに魅せられて集まった私たちです。お互い頭を休め、感性をオープンにして、音楽やフルートを語り合うことで、日常がより明るく新鮮なものになったら素敵だな、と思っています。
初回ですし、これからの話の中にしょっちゅう登場しそうなので、ベルリン芸術大学での恩師を紹介しておきます。
ハンス・ペーター シュミッツ先生です。先生は哲学者で物理学者で音楽学者で最高のフルート奏者でした。
先生との出会いで、私のような凡人と何桁も違う人間がいるものなんだ、と実感させてもらえました。
見える聴こえる察知するもののスピードと量。考えの深さ。発信、発散するもののパワーの大きさ。
圧倒されっぱなしのベルリン時代でした。
後に先生が東京芸術大学の客員でいらっしゃった時、通訳をさせていただきました。レッスンは、毎時間教室に目の覚めるような“学ぶ喜び”が立ち上り、ベルリン時代に引き続き忘れ得ない時間になりました。そして山手線でご一緒に通学したのですが、途切れること無く様々なことを語ってくださった様子は奇跡のような思い出です。山手線の中の別世界!
私が帰国を決め、ご挨拶にうかがった時おっしゃったのは、 「私は貴方に全てを教えたのだから、日本でそれを伝えなさい。そして音楽を,フルートを愛する人を育てなさい。」でした。
ということで、皆さんに喜んでいただけるよう、非力な私ですが、もうひとがんばりします。フーーーー。
そんなことですから皆さんも、ご自分のフルートへの思い、私や仲間の話への感想、レッスンへの希望等々、お気軽にお寄せください。「本音トーク」しましょう。
16.3.14 奥原由子