初心忘れず、練習も心底楽しみたい。
奥原由子
「フルートで好きな曲が吹けたら楽しいだろうな。」
誰もがそう思って始めましたよね。
色々なことが、少しづつ出来るようになると、その度に嬉しい。
指導する先生も、「這えば立て、立てば歩めの親心。」と応援する。
そのうち、結果にこだわり、
「しっかり、きちんと、正しく、間違えないで吹かなくては。」
ということになる。
その気持ちが膨らみすぎると、練習が重く感じる。
もちろん、努力して成果が出ると、その達成感は格別。
でも、フルートで吹きたかったのは、“音楽”だったはず。
「フルートを持っている時間は、
いつでもどこでも、喜びを味わっていたい。」
これ、実現させましょうよ。
日常生活で、練習時間は限られてます。
だから、そのとき気にかかっている、できないところばかり、深刻な顔をして何回も何回も、ツッツク練習をしてしまう。
効果が上がりにくい上に、上手くできない記憶が脳に焼き付けられてしまう。
このパターンを変えたい。効率よく上手くなるために。
では、まず、
①先生と相談して、その問題解決に一番有効な処方箋を出してもらう。
楽譜の読み取り方に加え、一見その曲と直接関係なさそうな、テクニック向上のための基礎練も含まれるはずです。遠回りに見えても、これが近道です。
信じて、試してみてください。
必ず、絶対に、成果が出るから、これも楽しみながらできるようになります!
そして、上手く吹けたら、
「よし、上手くいった。よくやった。これで大丈夫。」
と、声に出していう。これ、大切。
(ちなみに私は、歌いながら喜びダンスをします。)
これで脳に、良い記憶をインプットできます。
②これまでに練習して、好きだった曲を、のびのびと吹く時間を必ず入れる。
練習の終わりには、自分のテーマ曲を決めても、日替わりでも、とにかく吹いたら嬉しくなる曲を必ず吹くことをお勧めします。
幸福感に包まれますよね。
それまで頑張ってきたご褒美。
毎回味わわないと、もったいない!
その曲がますます吹き慣れてくるのはもちろんですが、その上、今取り組んでいる課題曲のレベルも引き上げてくれる効果もあります。
騙されたと思って、ぜひ、試してみて!
大好きなフルートサウンドの響く音楽空間を、水を得た魚のように、身も心も解き放って、スイスイ泳いでね。