ハンス・ペーター シュミッツ先生のキラキラ・キーワード その1
奥原由子
皆さんはこんな願望ありませんか。
いつでも、どんな状況でも、頭も身体ものびのびと、気持ち良く演奏したい。
それを叶えるのに、ベルリン芸術大学の恩師、ハンス・ペーター シュミッツ先生の教えが役に立つかと思い紹介します。
物事の本質を素早く見抜く感性と、深い知恵からの先生の一言は、
キラキラと星のように輝いて、目指す方向を示してくれます。
脳や身体、心理学等の研究が進んだ今も、適合し有効なのには驚かされます。
では、ある日のレッスン。
(100%の信頼を感じさせる先生の様子は、本音トーク 2016.0318の写真でイメージしてください。)
「日本では、フルートを“吹く”と言うそうだね。
ドイツでは、“シュピーレン”するんだよ。」
と、おっしゃりながらニコニコと楽しげに全身を踊るように揺らされる。
今回のキーワード①
“シュピーレン”は、“遊ぶ”の意。英語だと“プレー”でしょうか。
楽器の演奏も、芝居もスポーツも“シュピーレン”です。
私たち日本人は、どんな分野でも、身体を使って何かするとき、シュピーレンの意識は少ないですよね。先生はそれを見抜いていらしたわけです。
結果を求めて、我が身を顧みず頑張る。
当然身体は固くなるから、一生懸命になればなるほど、思った成果が出ない。
経験ありますよね。
ああ、身も心もシュピーレンしたい!!!
その、シュピーレンの意識を助けてくれるアドバイスがもう一つあるんです。
キーワード②
「結果より過程が大事。できるだけ遠回りしなさい。」
ゴールは見据えるけど、焦らずリラックスして考えながら一歩づつ進みなさい、というもの。
これは日頃の練習の時、思い出すと有効です。
今回の2つのアドバイスを参考に、
リラックスしてニコニコとシュピーレンしてみてください。
2月の「本音トーク」、
「フルートを持っている時間は、
いつでもどこでも、喜びを味わっていたい。」
という希望は叶うはずです。