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2017.04.20

ハンス・ペーター シュミッツ先生のキラキラ・キーワード その2


奥原由子

今回のキーワードは「情熱」です。

シュミッツ先生はいつも、
「情熱ほど大切ことは無いよ。」
と、おっしゃってました。

この情熱とはどんなものかは、毎回のレッスンで実感させてくださいました。
たった一人の生徒に、かつて大ホールの聴衆を総立ちにさせた演奏と同じエネルギーを注いでくださったのだと思います。

まず、その曲の背景や特徴を明確に説明し、魅力、そして何を言おうとしているのかを熱く語ってくれる。
それを生徒が吹き始めると、どう表現するのかを、大きな声で歌いながら全身で踊るように指揮をして導き、ぐんぐんと情熱の渦に巻き込んでしまう。
そこに立ち上ってきた響きは、生きた証を音に込めた作曲家の情熱だったと思います。

それはもう、言葉その他何にも置き換えられない感動の世界!

突然お話変わりますが、先日葛飾北斎を観に小布施に行って来ました。
今回は、かつてヨーロッパを席巻した版画ではなく、晩年の肉筆画が目的。
これまた情熱の波に巻き込まれる体験だったのでここに書いておきます。

北斎の描いた、万物が生き生きと息づく世界にすっかり引き込まれました。
特に、強烈な「龍」と「鳳凰」の図の前からは動けなくなってしまいました。
カッと射るような目、パワー漲るくねらせた胴体、目一杯広げた爪で森羅万象を捉えようというかの龍。
赤のバックから飛び出してきそうなその姿は、齢80にして尚、ひたすら高みを目指す、自称「画狂老人」北斎の自画像のように感じました。
正に情熱の化身!
それとは対照的に、穏やかで高貴な眼差しで、龍を導くかの神の使い鳳凰。
翼を揺らめかせながら、ゆったりと円を描いて舞う、それはそれは優雅な姿。
羽ばたきの音さえ聴こえてくるようでした。

ここで話を音楽に戻し、上記の内容を逆流させ、作者側から辿りますね。

愛や感動や、こうで在りたいという熱い思いを、
画家は、平たい面の上になんとしてでも描こうとしますが、
作曲家は、命がけで音符にしたため、演奏者に託す訳です。
私たち演奏者は、それを大切に受け取り、
あらん限りの力を駆使して熱いまま聴き手に届けなければ、ですよね。
それが良い具合に届いて、聴き手の心を揺り動かしたら、皆幸福!!!

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