2017.09.14
ハンス・ペーター シュミッツ先生のキラキラ・キーワード その4
奥原由子
「『身体と精神と心』
良い演奏には、この三つとも大切。どれが欠けてもいけないよ。」
頭と体が頑張って優れた技術を身につけても、心が伴わなければ感動は立ち上らない。
逆に、感動する心だけあっても、実現する技術を持った体が必要だし、それらをコントロールする頭も大切。
ということだそうです。
言われてみれば本当にそうです。
演奏という行為は、夢中になればなるほど主観的にはまってしまいますよね。
イメージ通りの演奏ができない場合、この3方向から客観的に俯瞰すれば、原因がはっきりして改善ができ、結果のレベルは上がります。
そして、このバランスのレベルが上がれば、イメージのレベルはより一層上がります。
昨今欧米では、心身を快適にコントロールするエクササイズ、「マインドフルネス」が注目されています。
夏休み中、現在アメリカの大学に留学している生徒さんが一時帰国し、授業で学んだ「マインドフルネス」の入門講座をしてくれました。
それによると、『身体と精神と心』、この三つを意識して、良いバランスに保つことが、心身の健康と、仕事や生活の効率アップに重要とのこと。
病気治癒の具体的なデータも報告され、トップ企業がこぞって採用し始めているようです。
30年以上前のシュミッツ先生のキーワード、今も新鮮!
改めて感慨深いです。