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本音トーク本音トーク

2020.01.31

アンドリャーシュ・シフのベートーヴェン


奥原由子

NHKテレビでシフのベートーヴェンピアノ協奏曲全曲を視聴。
全身全霊を込めた、誠実で生き生きとした演奏に感動しました。

演奏も素晴らしかったけど、インタビューで語った内容も興味深かったので書いておくことにしました。(かなり断片的になってしまいますが。)

シフは若い時からモーツァルト全曲録音等々大活躍だったが、ベートーヴェンは50歳になるまで温めていて、世に出さなかったそう。
劇的あり、愛情細やか、ユーモアあふれ、叙情的と言うように、あまりにも多面的で一言で性格付けられない音楽。それを演奏するには、作品に応じて、良き俳優のように性格を変えなければならなかったから。

ベートーヴェンの生涯については。
豊かで充実して、成長と進化があった。様々な局面、時期、帰結。
そして、どんな苦しみや悩みを抱えていても、前向きで常に上を向いていた人。それは感銘深く感嘆してもしきれないほど。

難聴と音楽については。
彼は若い頃から耳が不自由だった。自殺を考えて書いた「ハイリゲンシュタットの遺書」を読むと胸が張り裂けそうになる。
しかし、これで終わることなく、打ち勝った。心の規律と自制と「内的聴覚」で。この内的聴覚こそが、かつてない響きを発展させたのだ。

そして、
彼は人間の本質に関わる問題と取り組んでいる。実存的存在と本質、生と死。
そこから発するメッセージ(音楽)ほど生を肯定するものを私は知らない!
こんな作曲家、芸術家は他にいない!

シフはあくまで穏やかな口調でベートーヴェンへのこの上ないほどの尊敬、賞賛、愛を語りました。しかし演奏は熱く、言葉よりもっともっと雄弁に語っていました。時に優しく美しく歌い、また軽やかに踊っていました。そして、その全てを私たち聴衆と共有できる喜びに溢れていました。

シフの鋭敏で繊細な「内的聴覚」が、ベートーヴェンのメッセージを深くキャッチし、60年を超える一途な精進と勉強が実現させた演奏。

シフさんありがとう!!!

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