2020.12.25
私のベートーヴェン との出会いとその後
奥原由子
ベートーヴェン 生誕250年記念の年も後数日。
今年は様々なイヴェントや放送があり、様々な方達がご自分のベートーヴェン を熱く語っておられました。
彼が亡くなった時、2万とも3万ともいわれるウイーン市民が棺に付き従ったと記録されています。そして彼が残したメッセージは、時を経て世界中で数え切れないほどの人々の心の奥底まで到達し続けているなんて奇跡ですよね。
その上、そのメッセージに感銘を受けた偉人達が、それを糧として、私達人類に素晴らしいものを残してくれています。
この連鎖は、人類の宝物!
ここで突然、小さな私的歴史です。
私のDNAのベートーヴェン と出会い。それは戦後間もない頃、父が偶然レコードで聴かせてもらい、訳も分からないまま、ポロポロと涙をこぼしたことが始まりです。
その後生まれてきた私は、父の調達してくるレコードを聴き、ピアノを弾き、フルートを吹き、東京経由でベルリンまで導かれてしまった。
幸運にもシュミッツ先生と出会い、カラヤンはじめ当代最高の演奏を湯水の如く享受させてもらえた。
その間、ずっとずっとベートーヴェン は私を導いてくれた。
今も毎日のように頼っている。
特にこの状況下、いてくれなくてはならない存在。
聴くたびに、その音楽から発信されてくるメッセージはパワーアップしてくるようです。
優しく、温かく、励まし、勇気付け、希望を捨てずに上を向いて歩き続けなさいと。
はい、ベートーヴェン さん、これからも末長くよろしくお願いします。