年末のご挨拶
奥原由子
今年もオンラインの1年でした。
もちろん、実際に顔を合わせてのコミュニケーションも大切だけど、オンラインの使いこなしもますます重要だとも実感してます。
実際このところ、パリやベルリンとも繋がり、居ながらにして新鮮な情報や感動が得られました。現地に赴いても、必ずしも出会えるわけでもない程貴重な内容でした。 来年も、より広く深く世界と出会いたいと思っています。
そんなネットの力を借りて、今日は皆さんに音のクリスマスカード兼お年賀を贈りたいと思います。
シューベルト作曲の
Sei mir gegrüßt, D. 741
です。 「離れていてもあなたの幸福をいつも願っているよ。そして、キスも送ります。」 といった内容の歌曲です。ベートーヴェンのストレートでおおらかな「イッヒ・リーベ・ディッヒ」と違い、シャイなシューベルトの熱さを内に秘めた優しいラヴソングです。
YouTubeで探したら、たくさんアップされていました。
それも、ベルリン時代、圧倒的な感動や、強力な勉強の指針を与えてくれた尊敬する巨匠たちが揃い踏み!一気に記憶が蘇りました。
皆さんも、ぜひ出会っていただきたいと思います。
楽譜を見ながら聴くと、彼らが「楽譜を、感動を込めた音楽に変換する瞬間」に出会えると思います。
目を閉じて味わうのと、交互にするのもおすすめです。
下記を入力してもうまく出てこなかったら、題名と演奏者の名前を入れてみてください。 では、お楽しみください。
◉歌手
①Sei mir gegrüßt, D. 741(ペーター・シュライヤーです。)
②Schubert: Sei mir gegrüsst, Op. 20 No. 1, D. 741
(ディートリヒ・フィッシャー=ディスカウです。)③Schubert: Sei mir gegrüsst, D.741
(エリー・アメリンク)◉ピアニストも弾きたくなったんですね。
④Sei Mir Gegrüsst, D 741 (Arr. for Solo Piano)
(Jan-Willem Rozenboom)◉シューベルト自身もこの歌曲が気に入っていたらしく、これを元にしたヴァイオリンとピアノのファンタジーを作曲しています。8分過ぎ程からこのメロディが始まります。
⑤YEHUDI MENUHIN - BENJAMIN BRITTEN - FRANZ SCHUBERT - FANTASIE IN C ÜBER 'SEI MIR GEGRÜSST' [1]
(YEHUDI MENUHIN メニューイン)余談ですが、この間出て来る写真の、(10分過ぎ)メニューインと手を繋いでいる指揮者は、我らのフルトヴェングラーかも?)
最後に私からも皆さんに、 「ザイ・ミア・ゲグリュースト!ザイ・ミア・ゲキュスト!」 良いお年を。