心身にとっての呼吸の重要性、その2
奥原由子
今回は先月の続き、呼吸と脳の関係をお伝えします。
◯私たちの脳には呼吸に関連深い箇所が3っつあるそうです。
①脳幹 生きるための呼吸「代謝性呼吸」を担当。
②大脳皮質 意識的な呼吸「随意呼吸」を担当。
③扁桃体 感情に影響される呼吸「情動呼吸」を担当。
◯3箇所の連動システム
扁桃体の「情動呼吸」は、喜怒哀楽など感情に反応し不安定。
それが、脳幹の「代謝性呼吸」に影響する。(深さ、速さなど。)
それを、大脳皮質が意識的に「随意呼吸」によってコントロールする。
そして、呼吸が自律神経を介して心拍もコントロールする可能性もある。
といったことらしい。詳しく正確に把握したい方は、NHKのアーカイブスをご覧ください。
◉ここからは、例によって私の妄想コーナー
私たちの楽器フルートは、呼吸を音にしてくれる楽器。
今回、その呼吸は感情と連動するんだ、ということを教えていただき大喜びです。
子供の頃から、フルートには悲喜こもごもの気持ちを全部汲み取ってもらえると感じ、夢中で吹いてきました。その「感じ」を「事実」として見せていただけたのですから。
また、感動した音楽と自分の感じたことの記憶と結び付け、意識的に音楽を発信するとき、自分の身体で何が起こっているのかもわかって興味深かったです。
◯勉強の応用です。
私達が聴き手に向かって発信するとき、音楽表現とは別の感情に支配されることがありますよね。
ポジティブなものは、演奏をより良くしてくれますが、ネガティヴなものは、その逆の結果を招きます。
今回、扁桃体の「情動呼吸」を、大脳皮質が意識的に「随意呼吸」によってコントロールできること青学びました。
加えて、深い呼吸が自律神経に良い影響をもたらすことも。
すぐに応用できますよね。
研究者の先生方に深く感謝します。ありがとうございました。