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本音トーク本音トーク

2023.03.23

桜桜桜桜桜!


奥原由子

昨日は気持ちの良い青空の下、満開の桜を楽しみました。
ここ国立の街の、まっすぐ長い駅前大通がピンクに覆われます。
見事です!

桜というと、思い出す短歌と、耳の中に聴こえてくる音楽があります。
もちろん、とりとめのないイメージです。

一つ目の組み合わせは、
本居宣長の「しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花」
と、
ベートーヴェンの「大公トリオ」です。

封建時代にあって、「自由、平等、友愛」を信じ切って生きたベートーヴェン。
この曲からは、堂々と誇り高い潔さに加えて、熱いけど甘い愛が立ち上ります。

一点の曇りも迷いも無く、高らかに今を生きる喜びを響かせている桜からの連想。


二つ目の組み合わせは、、
西行法師の辞世の句「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ」
と、
シューマンのシンフォニー第1番「春」

この曲は、クララと結婚できた幸福の絶頂時の音楽。
若々しい喜びは、パワフルに止めどなく湧き出し、満開の桜のように咲き広がります。
この曲を愛し、名演奏を残し若くして亡くなった名指揮者シノーポリ。
彼は、自分が死んだ時はこの曲を演奏してほしいと言い残したそう。

生きる喜びと同時に、永遠には続かない儚さも感じさせる桜からの連想。

とにかく、毎年開花のニュースが入るとふらふらと出かけてしまいます。
身も心も桜に染まりたくて。

そして逆に桜のない時期でも、これらの音楽から桜吹雪がもらえるのは妄想の利点。
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