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本音トーク本音トーク

2023.06.15

作品から放射する作者の魂


奥原由子

いつも音楽から私たちの心に伝わってくる作者の魂について書きました。
今回は焼き物です。

益子焼の名人、須藤武雄さんの作品です。
かつて古谷先生が、須藤さんの人柄と創作に対する姿勢に惹かれ入手した作品達です。
自然で飾らない、出会う者を優しく包み込むような温かさを持った方でした。
何代も続いた陶工です。最高レベルの技術への確固たる自信はもちろん、独自の作品へ熱々の情熱もお持ちでした。でもそれを決して外にぶつけてこない方でした。

そんな方から生み出された作品は、ハードな仕事を忍耐強く誠実に続ける古谷先生にパワーを与えてくれる存在だったのだと思います。

その作品の一つは直径80センチほどの大きな睡蓮鉢。持ち上げるのに大人二人でも大変な重さ。その鉢に満開の梅の大きな枝を部屋一杯になるほど挿したりして楽しみました。

やはり大きな球体状の花瓶。これも一人で持つのは大変。黒地なのに喜ばしい明るさを感じさせる艶やかさで、まるで内側からパワーを発散してくるよう。

また、ちょうど抱えて持てる程のどっしりとした花瓶は、土の色と絶妙に溶け合ったような緑系。緑の枝を挿してクリスマスツリーにしたり、お正月には赤い実の南天を。薔薇など和洋どんな花もピッタリ支えて、いつも大テーブルの真ん中に。

同じく緑系の、ヤカン位の大きさのある土瓶は、蓋が信じられない精巧さで収まり、注ぎ口も見事!

などなどの大きなものは、私達にはもう使いこなせないと判断し、益子の須藤さんのギャラリーに寄贈することにしました。
そのために梱包し始めた時です。涙がボロボロと溢れ出てきて止まりませんでした。びっくり!いつも当たり前のように身近にあって気付かなかったけど、私もしっかり支えてもらってたことを実感!送り届けるまでメソメソしていました。

作者本人は土に帰っても、土から生み出された作品はずっと残るんですね。
作者の魂の輝きと共に。

対象が音でも物体でも、天才達が作品に惜しむことなく注ぎ込んだ命の結晶の偉大さにあらためて感じ入りました。
感謝しかありません。
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