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本音トーク本音トーク

2023.08.17

「魔笛」


奥原由子

「ドンジョヴァンニ」に引き続き「魔笛」を観ました。
やっぱり最高!

35歳の若さで12月に亡くなるモーツァルトですが、このオペラはその直前9月に初演されされました。死の床で彼は「もう一度魔笛が観たい。」と言ったそうです。

人を愛し愛されたい人懐こい少年は、それを実現してくれるのは自分の音楽だと実感していました。
「魔笛」は、彼が他の誰もできないような集中力で弛み無く勉強し作曲し続け到達した頂点です。
純粋で率直でおおらかな人間讃歌、愛の讃歌、音楽讃歌!

今回のメトロポリタン歌劇場の新演出は、舞台を架空のお伽話の世界とした演出と違い、いつの時代も変わらない人間のドラマとして観せてくれました。
こんな人、周囲にイルイル。こんなトラブル、普通にアルアル。と。

周囲をより良い方向に導こうとする、立派だけどちょっと独断的な指導者。(モーツァルトの父親?)
娘を愛するが故に、引き離されると理性をかなぐり捨て狂乱する母親。
(反目するこの二人を、最後に成長した娘が歩み寄らせる。)

前向きに勉強し修行を厭わない誠実な青年。(モーツァルトの分身?)
その青年を愛し、命に関わる絶望を乗り越え成長し、彼を先導し共に修行する娘。
(この二人を助け導くのが「魔法の笛」!!!)

修行はゴメン。周囲の喜ぶ仕事をし、おいしい食事と愛する奥さんと大勢の子供と人生を楽しみたい青年。
それに大賛成で共に生きたい娘。
(こんな生き方、モーツァルトの憧れ?)

モーツァルトはみんな大好き!
愛の眼差しで彼らの巻き起こすドラマを的確な音楽で描き出します。
そして何より、一人ひとりの悲喜交交の心情の移り変わりも我が事のように!

その語り口がシンプルで軽やかだったり、冗談ぽかったりするから、観客はスルッと飲み込んでしまう。でもそれ、軽んじてはいけない、騙されてはいけない。

これこそが前人未到、空前絶後、後の作曲家達が生涯をかけて追いかけるモーツァルトの高み。

“最も深いことを最も易しそうに表現”。
それを目で見えるようにでもなく言葉でもなく“音楽”で。

オペラは情報量が凄く多いから、何回も繰し観れば観るほどに理解が深まります。
今回皆さんに強くお勧めしましたが、これを機に、チャンスを逃さず体験を重ねてみてください。

そして、モーツァルトファンクラブを覗いてみるのも興味深いですよ。
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