2021.10.01
管弦楽の名曲から立ち上るフルート
今回は、フランスの印象派の曲が課題になっています。
ラヴェルやドビュッシーの名曲が私たちの心に呼び覚ましてくれた、とびきり素敵なイメージを、のびのびと空間に響かせたいものですよね。
フルート一本でできることには限界がありますが、やるだけはやってみたい!
◉アプローチの方法の一つ。
イメージの可能性を広げる助けになる、オーケストラの名曲を聴く、です。
課題になっている作曲家達は、オーケストラの楽器それぞれの持つ音色を最大限に生かす天才です。絶妙にブレンドされた、色彩豊なサウンドが響き渡ります。
あたかも印象派の絵画のような目眩く色彩のハーモニー!
様々な曲に出会って、自分がどんな世界を描きたいか、夢を膨らませるのは楽しいですよね。
例えば、ドビュッシーは北斎の「神奈川沖浪裏」からのインスピレーションで「海」を作曲しました。
などなど、とにかく色々聴いてみることをお勧めします。
その中で、フルートのソロが素敵な2曲を紹介しておきます。
YouTubeでも聴けます。
Ravel: Daphnis et Chloé Suite No. 2, Munch (1968)
ラヴェル ダフニスとクロエ ミュンシュ
(8分過ぎくらいにフルートの大ソロが始まります。)
ドビュッシ-/牧神の午後への前奏曲/バレンボイム/パリ管弦楽団(1984 5 18)
(冒頭にソロ。吹いているのは多分デボストという名手です。)
ということで、音の美術館めぐりをしてみてください。
奥原由子