2019.11.11
いよいよ本番ですね。
ピアノ合わせ、皆さん良い?緊張感を楽しんでいらしたようですね。
初々しくて、微笑ましかったです。
シュミッツ先生はいつも
「緊張しなくなったら、やめたほうが良い。音楽に対する敬意があったら緊張するに決まっている!」
と、おっしゃっていました。
本当にそうだと思います。
かの巨匠、フルトヴェングラーも本番は極度に緊張していたそうです。
演奏を恐れるのではなく、曲に対する敬意から生まれる謙虚な緊張です。
それが、死後何十年たっても追っかけの列が途切れない名演奏の源なんですね。
皆さんは、フルトヴェングラーの曽孫弟子です。大いに緊張してください!その「良い緊張」は、普段到達できないような生き生きした音楽の世界を体験させてくれます。
✨コツは、自分の状態を一切振り返らないことです!
心身のびのびオープンに構えて、その音楽の語りかけを伝えることだけに集中してください。
心配は無用です。細かな(かなり大きくても)ブレはプロのベテランピアニストが何事もなかったようにカバーしてくれますから。
肩の力を抜いて、心と耳をオープンにした瞬間から、温かく包み込んで誘導してくれるピアノの響きが感じられるはずです。孤独な世界ではありません。安心して頼ってください。そして一緒に音空間を浮遊してください。
求めているものが同じ仲間たちの集まる、掛け替えのない時間です。
皆で一緒に大切に味わいましょう。
奥原由子