2021.03.09
対照的な2曲の新課題
「ヴェニスの謝肉祭」を提案した時の皆さんの反応は?
「受け取りました。」または、「………………」
そして、「歌の翼に」の提案には、
「素敵な曲ですね。」「綺麗な曲をありがとうございました。」
「そっか。やっぱり。」予想通りでした。
だから選んだんですよ。
その心は。 音階やアルペジオが黒々と並んでいても、退屈なテクニック練習のためだけじゃ無いんだよ。
これらの音列は、多種多様に変化して、その音楽が表現していることを音にするツールなんだよ。
これを実感するための良い例題だと思いチョイスした、対照的な2曲です。
「ヴェニスの謝肉祭」は、無制限、100%の開放感を表現。
全身全霊を解き放ちましょう。アルペジオ、音階、トリル、タンギングもそのためのものです。使いこなして、部屋をカーニバルサウンドで充満させちゃいましょう。
「歌の翼に」は、自由に空を飛んでみたい願望を叶えてくれます。
ゆったりと高度を変える音階やアルペジオは、私たちを乗せて空中を散歩させてくれるでしょう。
あなたは誰と飛びたいですか?
ピーターパン? トトロ? かわいい魔女キキ?
ステイホームも何のその、自由気ままに飛び立ってください。
奥原由子