2021.04.01
4月の講師演奏曲について
ヘンデル 作曲 「いとしい愛らしい緑の木陰」
こんな状況下でも爽やかな新緑の季節は来てくれます。
オンブラ・マイフとして親しまれているこの歌の歌詞は、
「こんなにも心地よく愛らしい木陰はかつてなかった。」
という感動を歌ったもの。
オペラでは、この歌の前に次のような語りが先行します。
「優しく美しいプラタナスの葉よ、運命はお前たちのために輝いている。
雷も嵐もそれを邪魔はしないよ。」
といった内容。
仕事でもプライベートでも、嵐のように過酷な状況を、常に雄々しく乗り越えつつ歩んだ作者ヘンデル。この曲は、そんな彼の心から流れ出た、静かだけれど深い感動。
それはあたかも、今の私たちの気持ちを代弁してくれるかのようです。
素晴らしい音楽や新緑から「大丈夫だよ!」をもらいつつ、前向きに過ごしたいです。
奥原由子