2016.05.02
5月の講師演奏曲について。
ビゼー作曲メヌエット「アルルの女」より
明るく温かでのびのびとしたメロディが、フルートの音色にぴったりですよね。
それが優しくポロロンポロロンと爪弾くような伴奏に乗って流れるのはなんとも魅力的。
この曲が吹きたくてフルートを始めたという方、とても多いようです。実は私もそのひとりです。
私がこの曲に出会ったのは小学生の時。どこのだれのなんていう曲かも知らず、フルートなんて見たことも無いのに、スピーカーから流れ出した響きにすっかり夢中になってしまいました。レコードがすり切れる程くりかえし聴き、真似て縦笛で吹いていました。これがきっかけで後に、両親自身も見たことも無いフルートを注文し買ってもらいました。 以来、何を見るのも聞くのも学ぶのも、人との出会いさえもフルートに導かれて、という人生になってしまいました。
おだやかな語り口なのに、心にまっすぐ届いて揺り動かしてくれる。この感じ、言葉で言い表す事なんてできませんよね。名曲!!!
奥原由子