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講師演奏曲の解説集講師演奏曲の解説集

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2020.05.01

5月の講師演奏曲について

メンデルスゾーン作曲 「春の歌」

全世界が未知の状態に見舞われていますが、日に日に若葉が芽吹く5月はやって来ました。暗いニュースと、いつもの春のコントラストが不思議な気分です。でも、私たちの世代が今まで経験して来た平穏な状況の方が、特別だったのかもしれませんね。

何はともあれ、美わしの5月はやって来ました。今回は、メンデルスゾーンが言葉無しで、音だけで描いた歌「無言歌集」から「春の歌」をお聴きください。

彼が活躍したベルリンも、私の生まれた信州の北アルプスの麓も、全ての花々は5月一斉に開花します。梅、桜、林檎などなど、百花繚乱。もうワクワクです!この曲、明るい日差しの元、喜びが春風に乗って踊っているかのような音楽です。

描かれているのは、彼が33歳の1842年の春。 この頃から今年まで、世界では様々な歴史が刻まれてきたはず。でも、春は変わらず必ずこんな風にやって来てくれていたんですよね。たまたま今年はこんな状況下ですが、先人たちと同じ春を享受できることに感謝しつつこの曲を味わいたいと思います。

奥原由子

2020.04.02

4月の講師演奏曲について

シューベルト作曲 「野ばら」

先月お聴きいただいた「すみれ」同様、今月も可憐な花を愛でる内容ではありません。命懸けの失恋物語です。「すみれ青年」は踏み潰されましたが、「野ばらお嬢さん」はポッキリ折られてしまいます。

歌詞は、同じゲーテ作。
野原に若々しく、朝のように美しい野ばらが咲いていました。
それを見つけた少年は、大喜びで駆け寄り折り取ろうとします。
野ばらは叫びます。
「そんなことしたら棘で刺しますよ。あなたが永遠に私のことを忘れないように」と。
その声は少年には届かず、折り取られてしまいました。

そうです。この2つの物語の違いは、「すみれ青年」が自ら望んで命をかけたのに対し、「野ばらお嬢さん」は抵抗の甲斐なく折り取られてしまうということ。
その違いを深く捉えた二人の天才、モーツァルトとシューベルト。
2曲の聴き比べも興味深いかと思います。

ここからは、名曲「野ばら」を生んだ3人の物語。
21歳の貴族の学生ゲーテは、18歳の牧師の娘、ブロンドのおさげ髪のフリーデリーケと恋に落ちました。しかし1年後、大学を卒業した彼は、彼女に何も言わずに去ってしまいました。残されたうら若い娘さんの心の傷は重傷。彼女は独身のまま、その生涯を終えたそうですから。
後年ゲーテは謝罪するかのように、彼女を賛美するこの詩を書きました。

この詩が、シューベルトの心を捉えたのは18歳の時。
教師の職を捨て、後先構わず、一途にフリーランスの音楽家人生に飛び込んだ頃です。31歳で一文無しのまま世を去ることになる、無謀な決断です。

当時は身分制度の厳しい時代でした。
それぞれの制約の中でしか生きざるを得なかった3人の若者。
共通項は唯一、将来を計算しない純粋な情熱の輝き。(あるいは暴発。)

この「若々しく、朝のように美しい」瞬間を、シューベルトは見事な音楽で、未来永劫に残しました。

痛みの混じったような青春の輝き。言い換えれば、愛おしい無鉄砲。
今日このごろの私にはヤケに眩しい!
奥原由子

2020.03.06

3月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 すみれ

この曲、実は花を愛でる可愛い曲ではなく、青年の完璧な失恋物語です。

歌詞は、恋多き人だったという言葉の天才ゲーテの、すみれに託した恋心の一部始終。それに共感した、音の天才モーツァルトの音楽。
奇跡の出会いの奇跡の一曲!!!
さてこのストーリー、貴方のトキメキの想い出とどのくらい重なるかしら?

歌詞の内容は、
「野にすみれが一輪人知れず咲いていた。それは心を持ったすみれだった。
ある日、羊飼いの娘が足取りも軽く、晴れ晴れと歌いながらやって来る。
それを見たすみれは突然、自分がこの世で一番美しい花でありたいと願う。
そして摘み取られ、たった15分で良いから彼女の胸元を飾りたいと望む。
ああでも、彼女はすみれに気付きもせず、その上踏みつけてしまう!
しかしなんと、すみれは彼女の足の下で死ねることを声高らかに喜びながら息絶える。」

ゲーテの歌詞はここまで。そこにモーツァルトはもう2行、
「かわいそうなすみれ!
だがしかし、それは心を持ったすみれだった。」
と、付け加える。まるで「君のことは絶対に忘れないよ!」と言うように。

そして聴く時のツボ。
歌曲は普通、語られている内容を、全体の雰囲気で表現します。
それと異なりこの曲は、歌詞の一言一言の内容を、メロディやリズムだけでなく、長調と短調で明暗を刻々と変化させながら語っていきます。超特殊!

ここではドイツ語で歌われる歌詞がない分、モーツァルトが音で描いた場面場面を想像を巡らせてお聴きいただくのも一興かと思います。

まず穏やかな日常。それを破る突然の恋心の爆発。熱烈なそして切ない憧れ。天にも昇るような希望。そして命をも奪う程の完璧な失恋。(ジャン!と踏みつけられる音有り。)でもそれは狂喜する程本望だという!
そして、それら全部を優しく見守るモーツァルト。

今回の解説、文字が多過ぎですよね。分かっています。
これが天才の完璧簡潔な作品と、凡才の蛇足の違いですよね。

蛇年の、奥原由子

2020.02.07

2月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 「ロンド」(ピアノ協奏曲第27番より)~「春への憧れ」

ポカポカ陽気の春が待ち遠しいこの時期、こんな曲はいかがでしょう。

モーツァルトは1791年12月5日に亡くなりますが、この協奏曲はそれに先立つ冬の最中、1月5日に完成しています。
それと日を前後して書かれた歌曲「春への憧れ」。この2曲、ジャンルは違いますが、表現しているものは明らかに共通しています。

歌曲「春への憧れ」は幼い少年が語っているスタイルです。
メロディは「ロンド」のテーマとほぼ同じ。 歌詞は、 “5月よ早く来て。冷たい冬はもうごめんだよ。野原で飛び跳ねて遊びたいよ。まず、スミレを咲かせて!小鳥たちも連れてきてよ!お願い!”

ロンド」は、清々しい透明感漂う彼の最後のピアノ協奏曲第27番の終楽章。終始軽やかで、まるで少年の願った春がやってきたかのようです。
彼の弾むようなスキップのリズムで始まり、小鳥が飛び交い、スミレ咲く大地のコーラスが喜ばしく響きます。途中、冬の北風の名残が吹きつけますが、希望が立ち上るように春が呼び戻されます。

これらを作曲した頃の彼は、心身ともに疲れ切っていました。
春を待ち望む少年の願いは、人生に明るい明日を求めるモーツァルトの願いそのまま。
彼はこの希望に満ちた明るい曲達を書くことで、春を、そして気力を呼び戻したかのように、「魔笛」や「レクイエム」など大きな傑作の数々を生み出します。たった一年足らずの間にですよ!!!信じられますか?

彼の明るい音楽には、途中、真っ暗な谷底に引き摺り込まれるような瞬間があります。でも間も無く必ずV字回復して急上昇!明るく前向きな世界、時には天国までも連れて行ってくれます。
実人生でも、それを体現して見せてもらえたように思います。

奥原由子

2020.01.08

1月の試聴曲について

J.シュトラウス作曲 トリッチ・トラッチポルカ

バン! とドアを開けた途端にワッと吹き出してくる音楽と踊り回る靴音と人いきれの渦、そしておしゃべり。
外はどんなに寒くてもここは熱々。喜ばしいエネルギーに満ち溢れています。

トリッチ・トラッッチ は、ペチャクチャおしゃべりという意味だそう。
この曲、途切れなく続く速いテンポの音楽に混じって、様々なキャラクターのおしゃべりや笑い声が聞こえてきます。

皆さんもご一緒にステップを踏み身体を揺らしてご参加ください。
運動不足解消と暖房費の節減、一挙両得のご褒美がもらえます。

そして何より、共に生きる歓びが湧いてきます。

シュトラウスの時代のウィーンは、良いことばかりの夢のような時代ではなかったようです。だからこそ、山も谷も乗り越えて進み続けるのに、友人たちとのこんな時間は大切だったんですね。

奥原由子

2019.12.06

12月の試聴曲について

ベートーヴェン作曲 交響曲第9番より

12月はやっぱり第9ですね。

ベートーヴェン最後の交響曲。その最終楽章で大合唱されるのが、お馴染み「歓喜の歌」です。
“百万の人々よ、互いに抱き合え!この口づけを全世界に!……”

この歌の歌詞は、「自由、平等、友愛」を掲げたフランス革命に影響されて、ドイツの詩人シラーが書いたものです。
ベートーヴェンは、自分が求めていた世界を言葉で表現してくれた、と感動して作曲したようです。

この名曲、後の様々な歴史的な節目にも演奏されています。
「自由、平等、友愛」、取り戻された平和、などなどの大きな喜びの瞬間を祝いたい時、この曲に勝る音楽はないのでしょう。

ここでお聴きいただいているピッコロの行進曲風のメロディ。
遠くから少しづつ少しづつ希望の足音が近づいてくるかのように聴こえてきます。私たちの小さな笛が「歓喜の歌」の大合唱を先導して来るんですよ!
もう、ドキドキワクワクの瞬間です!!!

奥原由子

2019.11.01

11月の講師演奏曲について

ベートーヴェン作曲 セレナードop.41よりアレグロ

ベートーヴェン と言えば、気難しい変人というイメージありませんか?
でもそれは、当時からのデマや、捏造された最初の伝記由来の偏見と誇張が、後何世代にもわたって受けつがれてしまったものだそうです。

周囲の人々の証言や手紙などから、徹底した自由人で物言いはあくまで率直だけれど、温かく気さくで人懐っこ人物像が明らかにされています。
例えば、彼を慕う若い音楽家達とワインを飲みながら、音楽でしりとりゲームを楽しんだりもしたというような。

今月のセレナードは、そんな和気藹々とした情景を彷彿とさせます。
今で言うアップビートのリズムを多用したノリの良い曲です。
フルートとピアノの軽妙な掛け合いに、皆さんも参加して口ずさんでみてください。

奥原由子

2019.10.01

10月の講師演奏曲について

シューベルト作曲 音楽に寄せて

原曲は歌曲です。歌詞は、
「音楽よ、おまえは私がつらく悲しい時、いつも心に暖かい愛の火を灯し、より良い世界、幸せな明日を見せてくれた。音楽よ、ありがとう。」
といった内容。

この歌詞の「音楽よ、」を「シューベルトよ、」にして、彼を讃えたいと思っています。
この気持ちは、私だけでは無いようです。

後世の大作曲家達は愛奏しただけでなく、歌曲をピアノ曲に、ピアノパートをオーケストラに等々編曲までしています。
31年の人生、こんな音楽を紡ぎ出すことしかしなかった、150センチそこそこのチビで生き下手な青年シューベルト。彼を心底愛し、慈しむような編曲ばかりです。

作家コリン・デクスターは、イギリスでは「シャーロック・ホームズ」より人気のある「主任警部モース」に、
「シューベルトを聴くとどうして涙が出るんだろう。」
とつぶやかせています。

音楽評論家の故吉田秀和さんは、
「仕事だからあらゆる音楽を聴くけれど、自分のために聴くのはシューベルト。」
と書いておられました。

先日の「本音トーク」にも書きましたが、ピアニストのグルダは晩年に「即興曲集」をCDに録音し終わり、
「自分がシューベルトなのか、シューベルトが自分なのかもう分からない。これを弾き終わってまだ生きているのが不思議だ。」
とまで書いています。

シューベルトが、熱に浮かされて叫んだ生前最後の言葉は、
「ここは天国じゃないのか。ベートーヴェンが居ないじゃないか。」 だそう。

ベートーヴェンを目標に、本当に全身全霊を音楽に注ぎ込み尽くしていたんですね。
着の身着のまま、雑念の微塵もない心から発信された音楽だから、私たちの心の扉を簡単に開けて、スルスルッと届いてくるんでしょうね。

奥原由子

2019.09.03

9月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 ロマンス(ピアノ協奏曲第20番第2楽章)

人気曲です。映画「アマデウス」のエンディングにも使われました。

当時、モーツァルトの顧客である王侯貴族の好みは「あくまで心地よい」音楽。
でも彼は、もはやそれに応えるつもりはなかったかのようです。
大変な人生を送ってきた天才自身の悲喜交々が、手加減なしに情熱的に語られています。

こうなるともうこの時代の音楽ではありません。
次の世代、ベートーヴェン、ブラームス、クララ・シューマンなどが傾倒し、愛奏していたそうですから。

表現されているのは彼の人懐っこさ、優しさ、嘆き、憤り、希望等々。
それらは、現代の私たちの心も余さず代弁してくれているかのようです。
超新鮮!

奥原由子

2019.08.01

8月の講師演奏曲について

フォーレ作曲 レクイエムよりピエ・イエズ

言ってもしょうがないけど、暑いですね。
こんな時は、しばし目を閉じて、深呼吸しながら、ゆったりした音楽に心身を委ねるのがおすすめ。

この曲、ピアノのパートが、ゆりかごのように穏やかにゆらゆらと私たちを揺らしてくれます。
それに乗せたメロディは、優しく心の奥底まで染み込んできます。

そして、火照った心臓や神経が鎮められてきます。

こんなひと時を持ちつつ、お互いこのひどい暑さを乗り切りましょう。

奥原由子

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