3大巨匠作品の発表、そして
勉強、練習を重ねて親しんできたバッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ。
いよいよ発表ですね。
皆さんが、どの様に彼らの“思い”に共鳴し表現なさるか、聴かせていただくのはとっても楽しみです。
◉前回は発表前に、それぞれの曲からどの様なイメージを受け取り、表現したいかを書いていただきました。同じ曲でも受け止め方は様々で、各人各様のファンタジーが展開されたのは興味深かったですよね。素敵でした。
◉でも今回は書いていただきませんでした。なぜ?
今回の課題曲では、私達それぞれの、個人的な音楽体験からのイメージを一旦ストップしてみたかったのです。
巨匠達は、率直に人生の悲喜こもごもを音楽で表現しました。
だから、それを私達の個人的なイメージのフィルターを通さずに、直接心で受け止めてみたかったからです。
◉この体験、いかがだったでしょうか?
彼らを、学校の音楽室の「かつらを被った気難しそうな肖像画」ではなく、熱々の血の通った先輩に感じられましたか?
彼らの音楽は、私たちの記憶の深いところに染み込み、呼び出せばいつでも登場し、温かく包み込んでくれます。
そして、大切なものを指し示す羅針盤にもなってくれます。
だから、後の大作曲家達で、彼らを尊敬し、学ばなかった人はいなかったのでしょう。
◉さて、そして、発表の終わった方から次の課題に取り組んでください。
時代も国もピョンと飛んで、パリに行きましょう。
・サティの「ジムノペディ」
・ラヴェルの「亡き王女のためのパバーヌ」
・ドビュッシーの「月の光」
この3曲、始めてください。
奥原由子