発表の感想と新課題の取り組み方
◯発表の感想。
発表が進行しています。
とっても嬉しく聴かせていただいています。
今回の目標は。
それぞれの曲の語らんとしていることや魅力を自分の心でしっかり受け取り、聴き手に伝える。
でした。
伝わってきましたよ!
皆さんのフルートの響きから、それぞれ御自身の声で、言葉で語っているのが聴こえてきましたよ。
同じ曲から、全く違う一人一人の物語が聴こえてきたんだから感動ですよ。
私一人で聴かせてもらって、本当にもったいないです。
コロナが明けたら、ぜひ周囲の方達に聴いてもらってください。
◯さて、次の課題です。
⚫︎まず、3曲の歌は気持ち良く吹いていてください。
こんな曲をすぐにフルートで吹ける自分に大いに満足しながら。
⚫︎タンブランは、取り敢えず基礎練の集合体として始めてください。
⚫︎そしてヴェルディのシチリアーナ。ここからが今回のハイライトです。
前回の課題は、長年大勢の人々の耳から耳へと伝承された曲ばかりでした。
ですから、時代や国や状況を超えての共通項はありますが、私たちそれぞれの捉え方は色々でした。
ですが、このシチリアーナは、ヴェルディ個人の心から響き出した声です。
彼はイタリア人に熱烈に慕われている人物です。
加えて、このアリアは修行を積んだ歌手の中の歌手、プリマドンナのためのもの。
ここまで聞いたら、色々調べたくなったでしょ?
うん、では、こんなことから始めましょう。
①ヴェルディってどんな人?
②彼の生きた時代のイタリアはどういう状態だったの?
③彼は同時代の人々にどんなメッセージを届けたくて、「シチリアの夕べの祈り」という物語を選んだの?
④「お花をありがとう」と歌うこのシチリアーナは、どんな状況に置かれたどんな登場人物がどんな場面で歌うの?
⑤それら全部を踏まえて、貴方はどんな気持ちを表現するの?
今日のところは以上です。
暑いしコロナもひどいから、エアコン効かせたステイホームで古のイタリアへの旅も悪くないでしょ?
奥原由子