2018.09.03
9月の講師演奏曲について
シューベルト作曲 音楽に寄せて
先月フルートアンサンブルと本音トークで、音楽の癒し効果を話題にしました。この曲も同じテーマ。癒されていることへの感謝が響きます。
原曲は歌曲です。歌詞は、
「音楽よ、おまえは私がつらく悲しい時、いつも心に暖かい愛の火を灯し、より良い世界、幸せな明日を見せてくれた。音楽よ、ありがとう。」 といった内容。
言葉が無くても音だけで気持ちを表現してしまうシューベルト。
ピアノが鳴り始めると同時に、「ありがとう!」の響きがさざなみのように私達の心を揺り動かします。 メロディは穏やかですが、しみじみと、そして熱く感謝が伝わってくる名曲です。
31年という短い一生でしたが、シューベルトは多くの素晴らしい友達に恵まれました。この詩の作者ショーバーもその1人です。シューベルトの音楽からいつも感動を貰っていたから、こんな詩でお返しをしたのだと思います。
音楽で結ばれた絆。そこから生まれた名曲が、時を超え私たちの心をも温めてくれるんですね。
奥原由子