2020.11.05
11月の講師演奏曲について
ドビュッシー作曲 月の光
冴え冴えとした月の光が楽しめる季節がやってきましたね。
皆さんは、どんなお月見の思い出をお持ちですか?
古今東西、様々な分野の芸術家たちが月にインスパイヤーされ、素晴らしい作品を残してくれています。
この名曲もその一つ。 いつ何時でも、澄み切った光に包まれた世界に誘れます。
そして、浄化されたような気分にしてくれますよね。
アンデルセンの童話「絵のない絵本」も心に残ります。
月が屋根裏部屋で暮らす若い画家に、世界中で見てきた事を話して聴かせるという設定。
アンデルセンは、これを読む子供たちに、人間の様々な営み、考え方や生き方で、「本当に素晴らしいことは何か。」を伝えたかったのだと思います。
現在の世界のこの状況でも、月が子供たちに、沢山の生きる喜びや未来への指針を話して聴かせられる事を祈りたいです。
今夜も月を眺めながら、これを読んでくださっている皆さんと一緒に、この曲を味わえることに感謝します。
奥原由子