2021.05.06
5月の講師演奏曲について
バッハ作曲 ポロネーズとバディネリ
(管弦楽組曲第2番より)
先月お聴きいただいた曲の作者ヘンデルと今月のバッハは同い年です。
バッハの時代、ドイツでもコーヒーが流行し始めました。
彼は当時最先端のコーヒーハウスで、定期的にコンサートをしていました。
弟子たちと一緒にチェンバロなど楽器を運び込んで、自作を披露。
この曲もそんな折のものです。
ポロネーズは、ポーランド風のダンス。
バディネリは、「冗談」という意味です。
バッハの本業は、教会で神の存在を感じさせるための曲を作曲し、演奏すること。コーヒーハウスでの仕事は、副収入を得るためのものでした。
でもおかげで、当時も大人気だったそうですが、現代の私達も大いに楽しませてもらえます。
ステイホームの時間が増えた昨今。
お気に入りのマグカップから立ち上るコーヒーの香りと共に、バッハと弟子達の演奏風景をイメージしながらお聴きください。
奥原由子