2021.11.26
まるで自作のように語りたい。
◉前回までの成果
課題曲の作者のことを勉強し、共感し、好きになってきました。
なので、それぞれの曲の、一つ一つのフレーズ、そして、音符一粒一粒が、何を語っているかが聴こえてきました。
そこで、シュミッツ先生の教え、「一音一音で何かを語りなさい。」
をやってみたくなったというわけです。
そして、それを実現するために、“息と舌”に注目して練習しましょう。
でした。
◉今回のポイント
そこまで辿り着くと、シュミッツ先生の次の教え、
「この曲は、今私の心から立ち上り、皆さんに伝えています。」
ということが実現するわけです。
是非体験したいですよね。できます!
実現の鍵はまず、①「是非これがしたい!」願う意識です。
そして、②「語りたいことが本当に聴こえてきているか聴くこと。」です。
練習するとき、この①と②をいつも意識しましょう。
楽譜を見つめることと、吹くことだけに夢中になっていると、耳が休んでしまいがちですよね。
せっかくの“音楽味わいタイム”なのに、もっ、たい、ない!です。
◉もうすぐ発表です。
今現在不足している技術は棚上げしましょう。
本番中、不足を意識するのは最も残念なことです。
本人だけでなく聴き手も心配させてしまいます。
その上、できることもできなくなってしまう。
迷わず、今あるもので、気持ちを込めて語りましょう。
その音楽は、必ず聴き手の心に届きますから。
キーワードは、「彼の気持ちは私の気持ち」です。
作者に対する“愛”ですかね。
奥原由子