課題の取り組み方その2
玄関を一歩出れば、呼吸が自然に浅くなってしまう状況ですが、エアコンと名曲のおかげで気持ち良く深呼吸できるのはありがたいですよね。
◯課題曲、かなり吹き慣れてきたでしょうから、各曲の表現の方向を提案してみます。
⚫︎レット・イット・ビー
「現実には色々大変なことがあるけれど、必ず良くなるよ。希望を持って進もうよ!」といった明るい響きと、前向きで軽やかなリズムで表現したいですよね。
⚫︎オーバー・ザ・レインボー
「虹の彼方の空は青く、信じた夢は全て実現するよ!」
これはもう、大空の彼方に向かって“オープン”な響きで歌うしかないです。
冒頭のオクターヴや繰り返し出てくる6度の跳躍が表現のキーです。中間のゆらゆら漂うような音形でアイドリングして、後半さらに遠くまで響かせてください。
⚫︎さんぽ
前後左右何もお構い無く、とにかくニコニコ大きく腕を振って歩く!を表現。
3才?4才?5才?お好きな歳を選んでイメージしてください。
⚫︎タンブラン
とにかくテンポをアップしたいので、細かい音はカットです。
演奏している本人も聴き手もノリノリで踊りたくなるような、速さとリズムを目指しましょう。
⚫︎ヴェルディのシチリアーナ
「今を生きる喜び」を表現したいです。一音一音、全ての音を生き生きと輝かせたいです。
また、前半のe-mollと後半のE-durのキャラクターの演じ分けもポイントです。
◯各曲のイメージをできるだけハッキリと描いて、それを実現できるよう練習してみてください。
レッスンでは、表現をより色濃くさせるための具体的な技術のポイントをアドバイスしていきたいと思いますので。
奥原由子