2017.09.01
9月の講師演奏曲について
モーツァルト作曲 トルコ行進曲
そろそろ夏を終わらせて、芸術の秋を始めたいですよね。
そんな気分を応援してくれるような曲です。
2月にお聴きいただいた曲は、バッハが当時流行のコーヒーハウスで演奏したと書きました。
そのコーヒーは、ヨーロッパに攻めてきたオスマントルコ軍がもたらしたものでした。彼らはまた、軍楽隊も引き連れてきました。
きっちり整った当時のヨーロッパの音楽とは全く違う、太鼓やシンバルを多用した、素朴だけどエネルギッシュで勇壮活発な音楽に、人々は衝撃を受けたようです。
作曲家たちは、この雰囲気を取り入れた、“トルコ風”の曲を書きました。
モーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」も、トルコが舞台で、全編若々しい活気に満ちています。
今月のトルコ行進曲も、終始ドキドキワクワク、エネルギーが湧き上がってきて、じっとしてはいられないような曲ですよね。
また、私の妄想。
乗馬が好きだったというモーツァルト。駿馬を駆って、スピーディで軽やかな蹄の音や、力強い躍動感を楽しんでいたんじゃ無いかしら。
そんな気分を音楽にしたらこの曲になった。
皆さんは、どんなイメージですか。
奥原由子