2017.10.02
10月の講師演奏曲について
ドビュッシー作曲 月の光
今年の中秋の名月は、10月4日だそうです。但し、満月は2日後の6日。
古今東西、私たち人間は、月から様々なものをもらってきました。
喜び、楽しみ、感動、そしてインスピレーション等々。
京都の銀閣寺も月を観るために建てられたのだそうですね。
松尾芭蕉が、奥の細道に旅立つきっかけも月。
松島の月が気にかかって、何も手につかなかったのだそうです。
なのに、いざ松島にたどり着くと、
『絶景にむかう時は、うばわれて不叶(かなわず)』
なんと、言葉を失ってしまったようです!
その月をドビュッシーは、こんな響きで表現しました。
静かに輝く月、その光で美しく浮かび上がる地上の万物、そして背後に広がる無限の宇宙まで感じさせてくれるような音楽。
月を愛でる時、この曲を思い出し、耳の中に響かせるのはいかがでしょうか。
奥原由子