2021.06.07
6月の講師演奏曲について
ヴィヴァルディ作曲 「かわらひわ」協奏曲の第2楽章
先々月のヘンデルと先月のバッハの先輩、ヴィヴァルディの登場です。
これで、バロック3大巨匠勢揃いです。
といっても、とても一括りにはできない御三方です。作品も生き方も全く、全然違う!でも共通項は、温かな人間愛と、音楽への熱々の情熱。
今回お聴きいただく曲は、天才からの「清涼剤」の贈り物。
短い中に、「気持ちの良いイメージ」がいっぱいに詰まっている。
明るい光、爽やかな空気、清らかな水の流れ、緑のそよぎ、喜ばしい小鳥の声、それらに包まれた満ち足りた幸福感、などなど。
色々ゴツゴツしたものに出会ってしまう現実。
一時でも良いから、「これ以外何が必要なの?」という程に気持ちの良い世界に潜り込みたい。
この曲は、その世界に連れて行ってくれる。
おすすめです。
そして、私の演奏で表現しきれてない分は、皆さんのイマジネーションで補って聴いてくださればと思います。
奥原由子