2022.04.01
4月の講師演奏曲について
イギリスca1600 グリーンスリーブス変奏曲
グリーンスリーブスのメロディは作者不詳で16世紀中頃から口頭伝承で受け継がれ、17世紀には誰もが知っている曲になったらしい。
庶民の自己表現の雪解けの時代でした。
なぜか心に残るメロディが、人々の悲喜交交の気持ちとピッタリ結び付いて奔り出たんでしょうか。様々な歌詞で歌われました。
器楽でも変奏され親しまれていましたが、ここで演奏しているのは、それを元にしたものです。
失恋ではなく、当時の人々の生き生きとした生命力を感じられるバージョンを採用しました。
おおらかに響く歌声も躍動するダンスも魅力的。
彼らを取り囲む自然や田園風景も彷彿とします。
私の故郷でも祖先でもないのになぜか懐かしいです。
意気消沈しがちな今、元気の元を呼び覚ましてもらえるような気がします。「今日があることを喜びなさい!」と。
奥原由子