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講師演奏曲の解説集講師演奏曲の解説集

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2018.10.01

10月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 フルート四重奏曲第1番第1楽章

颯爽と希望に満ちて、まるで白馬に跨がり飛び立つよう始まります。
明るく若々しい息吹にあふれる名曲ですが、幸福な状況下で作曲されたものではないのです。

21歳のモーツァルトは、故郷を飛び出し就活の旅に出発します。
まず向かったのはマンハイムの宮廷。かつては神童を熱烈歓迎したのに、大人になった天才は受け入れません。誰よりも才能溢れる若者に、この後次々と降りかかる試練の始まりでした。

次の街に行く旅費も無くなった時、アマチュアのフルーティストから来た注文に応えて作曲したのがこの曲です。神の采配でしょうか、私たちにこの宝物をお恵みくださり感謝感謝ですよね。

後に伝記作家がこの曲を
「走る悲しみ、涙は追いつけない。」
と表現しています。

明るく喜ばしく軽快に走るこの曲ですが、途中暗い谷間に直面し、思わず「うーん」と呻き一瞬歩を止め、「どうしよう」と天を仰ぎます。しばらく躊躇しますが、思い直して何事も無かったかのように再び明るく走り出します。

涙をビュンビュン吹き飛ばしながらも走り続けるようなこの曲は正に
「走る悲しみ、涙は追いつけない。」
印象的なこの表現を、後に小林秀雄がシンフォニー40番のこととして紹介して有名になりましたが、実はこの曲のことだったんです。

悲喜こもごもの人生を、立ち止まりつつもトボトボと歩み続ける私たちに、
「ま、とにかく明日に向かって一緒に進もうよ。」
と前向きで爽やかなエールを送ってくれる曲です。

奥原由子

2018.09.03

9月の講師演奏曲について

シューベルト作曲 音楽に寄せて

先月フルートアンサンブルと本音トークで、音楽の癒し効果を話題にしました。この曲も同じテーマ。癒されていることへの感謝が響きます。

原曲は歌曲です。歌詞は、
「音楽よ、おまえは私がつらく悲しい時、いつも心に暖かい愛の火を灯し、より良い世界、幸せな明日を見せてくれた。音楽よ、ありがとう。」 といった内容。

言葉が無くても音だけで気持ちを表現してしまうシューベルト。
ピアノが鳴り始めると同時に、「ありがとう!」の響きがさざなみのように私達の心を揺り動かします。 メロディは穏やかですが、しみじみと、そして熱く感謝が伝わってくる名曲です。

31年という短い一生でしたが、シューベルトは多くの素晴らしい友達に恵まれました。この詩の作者ショーバーもその1人です。シューベルトの音楽からいつも感動を貰っていたから、こんな詩でお返しをしたのだと思います。

音楽で結ばれた絆。そこから生まれた名曲が、時を超え私たちの心をも温めてくれるんですね。

奥原由子

2018.08.01

8月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 おいで、いとしいツィターよ

夏の宵、窓の外から聴こえてきたら嬉しい曲。

「おいで、いとしいツィターよ。僕の心が彼女を想ってどのくらい痛んでいるか言えないんだけど、お前から伝えてもらえないだろうか…。」 という歌曲。
ツィターを爪弾きながらの内緒話のような語り口の奥から、期待と希望にときめく胸の鼓動が伝わってくるようです。

モーツァルトは、自作の歌曲を「交友曲」と呼んでいたそうです。親しい友人たちと冗談を言い合うように歌って楽しんだり、プレゼントしたりしていたそうです。こんなチャーミングな曲をプレゼントされたのはどんな人だったんでしょうね。

ここではフルートとピアノですが、モーツァルトの切なる想いを貴方に届けられたら嬉しいです。

奥原由子

2018.07.01

7月の講師演奏曲について

ヴェルディ作曲 シチリアーナ「シチリアの夕べの祈り」より

今月はイタリア、夏のリゾートたけなわのシチリア島に飛んでください。

この曲は、他国の支配下にある時代のシチリア島を舞台にしたオペラのアリアです。
過酷な運命に悩み苦しみながらも、強い意思で生き抜く女性が、親しい友人たちと過ごすつかの間のひとときに歌います。 明日は無いかもしれない人生の!

「今は生きている!」という喜びに溢れています。
誇り高い気っ風の良さが爽快です。
暗く緊迫した状況下での歌なのに、明るい希望さえも響き渡ります。

作者ヴェルディの生きた時代は、イタリア独立運動の最中でした。
彼は周囲の人々を励ましたいとの願いを込めてオペラを作曲しました。
そんなヴェルディは、今でもイタリア人にとって心のヒーローのようです。

現代日本に長々生きている私の心にも、気付け薬のような音楽です。

奥原由子

2018.06.01

6月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 フィガロの結婚序曲

ジメジメのこの時季、カラカラっと爽快なこの曲をお楽しみください。

モーツァルト渾身のオペラの序曲です。

ストーリー。
時は封建時代、お殿様の言動は絶対です。パワハラ、セクハラ当たり前。
そのお殿様を、奥方と家来達が協力して、トンチの効いたお芝居に巻き込んでお灸をすえるという喜劇。

その間、様々な身分の登場人物全員の、人間的弱さから生まれる滑稽なドラマもボロボロと露呈されます。
それらをモーツァルトは、愛のこもった目線で、スリリングにスピーディーに抱腹絶倒に描き出し、めでたしめでたしに導きます。

最後のハイライト。散々翻弄されたお殿様は、家来たちの前で奥方の前に跪き、赦しを乞います。
それを奥方は心からの愛を込めて赦します。
この時オペラハウスは、温かな光に満ちた天上の音楽で満たされます。

モーツァルトは二十歳の頃、雇い主の不当な扱いに耐えかね、故郷を飛び出します。以来ずっと受け続けてきたパワハラ。その間、人類稀に見る天才の中に溜まりに溜まったエネルギーがこのオペラで一気に噴出。採算度外視で、熱に浮かされたようにのめり込みます。

でも、溢れ出した音楽のなんと高貴なこと!

「人間誰もが、赦し合い、喜びを与え合えば、幸福感に満ち溢れて生きられるよ。」
と実感させてくれる音楽に昇華させてしまいます。

お聴きいただくのは、
「おっもしろいことの始まり始まり!」と触れまわる、ドキドキワクワクな序曲。
モーツァルトの興奮は納まりません。

奥原由子

2018.05.01

5月の講師演奏曲について

リスト作曲 愛の夢

新緑の木々に鳥たちの歌声も響くこの時期、こんな曲はいかがでしょうか。

ピアノ曲で人気のリスト作曲の「愛の夢」を、ぜひフルートで吹きたくて編曲しました。
元々この曲は、リスト自身が自作の歌曲「できる限りずっと長く愛してください」を、後にピアノ曲に編曲したものです。

リストは幼い頃から、彼のピアノ演奏を聴く人皆を虜にしてしまったようです。あのベートーヴェンでさえも、思わずだっこして、おでこにキスしてしまったそうです。その人気は大人になっても「ずっと長く」続いたそうです。

そんな愛され名人のリストです。歌詞の力を借りなくても、メロディとハーモニーだけでメッセージを伝えられるこんな名曲が作曲できたのでしょう。

リストさん、あなたの希望通り、私たちはこの曲を160年以上愛し続けていますよ。
ね、皆さん。

奥原由子

2018.04.02

4月の講師演奏曲について

ベートーヴェン作曲 セレナードop.41よりアレグロ

今月は、春の宵のウキウキ感にピッタリの軽やかな曲をお楽しみいただきます。
明るい響きとおどけたようなリズムで、フルートとピアノが楽しげに掛け合います。

気難しそうなイメージばかり持たれ易いベートーヴェンですが、気さくで人懐っこい一面を知るこんなエピソードも残っています。
彼を慕う若い音楽家達とワインを飲みながら、音楽でしりとりゲームを楽しんだりもしたというもの。
今月のセレナードは、そんな和気藹々とした情景を彷彿とさせます。

皆さんも「タッタカタッタ、タッタカタッタ、タッタカタッタカタカタカタ、…」と口ずさみながら、ご一緒にベートーヴェンサークルに参加しましょうよ。

奥原由子

2018.03.01

3月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 「ロンド」(ピアノ協奏曲第27番より)~「春への憧れ」

先月は「本音トーク」で、モーツァルト晩年の作品について書きました。
今回登場の2曲が作曲されたのも、彼最後の年の1月。その12月に亡くなります。

日を前後して書かれたピアノ協奏曲と歌曲。この2曲の音楽、ジャンルは違いますが表現しているものは明らかに同じです。

歌曲「春への憧れ」は幼い少年が語っているスタイルです。
メロディは「ロンド」のテーマとほぼ同じ。 歌詞は、 “5月よ早く来て。冷たい冬はもうごめんだよ。野原で飛び跳ねて遊びたいよ。まず、スミレを咲かせて!小鳥たちも連れてきてよ!お願い!”

「ロンド」は彼の最後のピアノ協奏曲となる第27番の終楽章で、一際軽やかで透明感に溢れています。
軽やかな少年のスキップのようなリズムで始まります。彼の願い通り、小鳥が飛び交い、スミレ咲く大地のコーラスが響きます。途中、冬の北風の名残が吹きつけますが、希望が立ち上るような春が呼び戻されます。

これらを作曲した頃の彼は、心身ともに疲れ切っていました。
春を待ち望む少年の願いは、人生に明るい明日を求めるモーツァルトの願いそのまま。
彼はこの希望に満ちた明るい曲達を書くことで、春を、そして気力を呼び戻したかのように、「魔笛」や「レクイエム」など大きな傑作の数々を生み出します。

「ロンド」から「春への憧れ」をつなげて編曲してみましたので、お聴きください。

奥原由子

2018.02.01

2月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 四つの歌メドレー

一曲目は、オペラ《フィガロの結婚》から「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」。

このオペラのストーリー。封建時代にありながら、家来たちが奥方と結託して、浮気者の殿様を懲らしめるという、ちょっと過激な喜劇仕立てです。
この曲は、主人公フィガロが、多感で情熱過多な青年をからかう歌。
初演当時のプラハで大流行。街中のあちこちで、人々が口ずさむこのメロディが聴かれたそうです。大喜びのモーツァルト 。人々と心通じるこの出会いが、後に彼の最後のオペラ、傑作《魔笛》に繋がったのでしょうか。
(先月の「本音トーク」参照。)

二曲目は、その《魔笛》から、「なんて素敵な鈴の音だ」。

俗っぽくて小心者のモノスタトスが、魔法の鈴の音に引き込まれ、思わず踊り出してしまう場面。音楽が、嫌な奴を愛すべき奴に変えてしまう瞬間。コミカルで、なんともチャーミングな曲。

三曲目は、同じく《魔笛》から、「たえなる響のたくましさ」。

ちょっと堅い題名ですが、笛の音のパワーを歌っています。
主人公の王子タミーノが、はぐれてしまった仲間に「届け!」と笛を吹きます。まず鳥や動物たちが集まってきますが、最後、相棒パパゲーノから、ピュルルルルッとパンフルートで返事が返ってきてきます。

四曲目は、そのパパゲーノが歌う「おれは陽気な鳥刺し」。

パパゲーノは、モーツァルトの自画像とも言われます。(私のイメージでは、内面はタミーノ、対人はパパゲーノですが。)
禁欲的で真面目なタミーノとは対照的。きつい事は御免で、修行なんてとんでもない。孤独も苦手で、いつも誰かと喋りたい。望みは美味しいワインとご馳走。夢は可愛い奥さんとたくさんの子供。そんなパパゲーノの職業は、鳥を捕まえ配達する猟師だそう。

ヨーロッパでは古くから、愛や希望のシンボルとして鳥が登場します。
子供の頃から、常に周囲を喜ばせたかったモーツァルト。天に昇る直前まで、私たちにそれを届けようとしたのでしょうか。

奥原由子

2018.01.01

1月の講師演奏曲について

ベートーヴェン作曲 交響曲第9番より

ベートーヴェン最後の交響曲の最終楽章。ご存知「喜びの歌」の大合唱を前触れする役に、彼は小さなピッコロフルートを選んでくれました。
「来たよ、来たよ、来たよ!」と、小躍りしながらのお知らせ。
「トン、トン、トン、」と、近づいていくる希望の足音も聴こえます。

期待でワクワクするような新年を迎えたいと、この曲を選びました。

ベートーヴェンが、シラーの詩「歓喜に寄す」に出会ったのは22歳の頃。
お隣フランスでは「自由、平等、友愛」を掲げた革命が起こり、王侯貴族が支配する封建社会が崩壊した時代。

「人間は、分け隔てなく皆等しく兄弟。
親しい友や愛する人のいる人生は、なんて素晴らしいんだろう。
なんという喜び!
さあ、声を合わせて一緒に喜びの歌を歌おう!!!」

といったこの詩は、依然として封建社会のままのドイツの若者たちを夢中にさせました。もちろんベートーヴェン青年も。

彼は、この詩を晩年まで温めに温めて、最後の交響曲で爆発させました。
その余波は現在も広がり続け、ますます広く世界で感動を巻き起こしています。
EUのシンボル歌にもなっています。

誰もが望んでいる「人間皆兄弟。一緒に喜びの歌を歌おう!」の世界が1日も早く実現しますことを祈るばかりです。
長大な交響曲に、一瞬立ち上るピッコロの響きに願いを込めて。

奥原由子

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