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講師演奏曲の解説集講師演奏曲の解説集

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2022.06.02

6月の講師演奏曲について

メンデルスゾーン作曲 歌の翼に

先月に続きメンデルスゾーンの名曲。
この曲は「無言歌」ではなく、ハイネの詩に作曲された歌曲です。
詩の内容は、
「歌の翼に愛するあなたを乗せて、パラダイスに運んでいこう。
そして恋と安らぎを味わい、幸せの夢を見ましょう。」
というもの。

ピアノパートは、絶え間なく優しく吹き上げつつ、「翼」を運んでいく風の様。
その浮遊する「翼」の軌跡のようなメロディは心地よくて美しい!

歌詞がなくても情景が伝わってくる!
まるで「無言歌」!

古今、人間はいつも空を飛ぶことに憧れる。
ドラえもんのタケコプター、魔女の宅急便のほうき、etc.
そしていよいよ、空飛ぶクルマが実現するらしい。

私、個人的には、地上でこんな曲を吹きながら、浮遊するイメージに浸る方が断然好きですが。

奥原由子

2022.05.10

5月の講師演奏曲について

メンデルスゾーン作曲 春の歌

「無言歌集」と名付けられたピアノ曲集の中の1曲。
天才って、凡人には想像できない程の能力の持ち主なんだと改めて驚きます。

メンデルスゾーンは絵も上手。非の打ち所がない緻密で美しい絵が残されています。
多数作曲された「無言歌集」では、視覚や言語の力を借りずに、音だけで情景や印象や気持ちが表現されています。

この曲から響いてくる「春」、素敵ですよね。
明るく心地よい日差し、緑のそよ風、ウキウキワクワク、喜び、希望…。
等々全ての素晴らしさがイメージされる! 本当に天才!!!

今、人間界は喜べない現実に覆われています。
でも、母なる地球はしっかり春を贈ってくれました。
1日も早く、世界中の人々が、手を取り合って春を喜べる日が来ることを祈るばかりです。

そんなことを願いつつ、この曲を聴いています。

奥原由子

2022.04.01

4月の講師演奏曲について

イギリスca1600 グリーンスリーブス変奏曲

グリーンスリーブスのメロディは作者不詳で16世紀中頃から口頭伝承で受け継がれ、17世紀には誰もが知っている曲になったらしい。

庶民の自己表現の雪解けの時代でした。
なぜか心に残るメロディが、人々の悲喜交交の気持ちとピッタリ結び付いて奔り出たんでしょうか。様々な歌詞で歌われました。

器楽でも変奏され親しまれていましたが、ここで演奏しているのは、それを元にしたものです。
失恋ではなく、当時の人々の生き生きとした生命力を感じられるバージョンを採用しました。

おおらかに響く歌声も躍動するダンスも魅力的。
彼らを取り囲む自然や田園風景も彷彿とします。
私の故郷でも祖先でもないのになぜか懐かしいです。

意気消沈しがちな今、元気の元を呼び覚ましてもらえるような気がします。「今日があることを喜びなさい!」と。

奥原由子

2022.03.01

3月の講師演奏曲について

ゴセック作曲 タンブラン

2月中「本音トーク」に、「繰り返される一定のリズム+メロディ」の心身にもたらす良い影響をレポートしました。
それで浮かんできたのがこの曲です。

太鼓を模したピアノのリズムに乗ってメロディが喜ばしく躍動します。
ここでは二人がかりですが、フランスの伝統音楽タンブランは、一人の奏者が両方同時に奏します。片手は腰に下げた太鼓でリズムを打ち、もう片手は笛でメロディを奏でます。

信じられないことでしたが、一度テレビで観てビックリ、ホントだった!
南フランスの野原でのお祭り。大人も子供ものびのびと演奏し、人々が笑顔で軽やかに踊っていました。
明るい日差しのもと、緑の野原で繰り広げられる、生き生きとした喜び溢れる光景は忘れられません。

日差ダケはようやく春めいてきました。
が、残念ながらこの春も、仲間と集まってワイワイとはいきませんよね。
そこで、こんな曲を口ずさみながら、軽快にウォーキング。
これなら一人でも楽しめます!

奥原由子

2022.02.02

2月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 フルート四重奏曲第1番 第1楽章

21歳の秋、モーツァルトは、就活の旅に故郷を出発します。
その年の12月に書かれたこの曲は、颯爽と希望に向かって駆け登るように始まります。
終始若々しい息吹に溢れたこの曲ですが、順風満帆だから生まれたんではないんです。

かつて、幼少の彼を神童として大歓迎したマンハイム。
しかし、大人に成長した天才は受け入れません。
ショックだった上に次の街を目指す費用にも事欠いていた時に作曲された曲なんです。
その後、生涯にわたって安定した地位は得られなかった人生の始まりです。

そんな彼の、陰りのない明るい曲の中には、深刻なダークな響きがこっそり混ぜ込まれていることが多々あります。
後年には、そのダークさはとても深いものになっていきますが、この曲の中からもすでに聴こえてきます。
この曲を、
「走る悲しみ、涙は追いつかない。」
と表現した伝記作家がいましたが、言い得て妙だと思います。

どんな時にも、聴く人に喜びをもたらす音楽を紡ぎ出したモーツァルト。
私事ですが、これまで彼の音楽にどのくらい助けられたかしれません。
感謝感謝です。

息を凝らして縮こまりがちな現在、窮状をものともせず走り続けてみせてくれる彼の音楽はありがたい!

奥原由子

2022.01.06

1月の講師演奏曲について

J.シュトラウス作曲 「春の声」

いつ聴いても、フレッシュな希望と明るい幸福感をもらえる曲ですよね。

若々しいこの曲ですが、生み出したのは何と、58才のシュトラウスと71才の巨匠リストです。
二人の中高年は、あるパーティで顔を合わせ、遊びながら作ってしまったのがこの曲だそうです。

後日、このメロディに触発された友人の脚本家ジュネが歌詞をつけます。
「春が来て、ヒバリは空高く舞い上がり、万物に生命が蘇り、悩みは皆消えてしまう……」

それを、ビアンキという名ソプラノ歌手が初演し大好評。

なんと素敵な大人のネットワークでしょう!

歳を重ねる間、苦難に出会っても、彼らは前向きな希望を持ち続けました。
その衰えを知らない情熱を支えていたのは、こういう音楽だったんですね。

今年も私たちの春は、「悩みは全て消え、全て良くなる……」とはいかないようですね。こんなときだからこそ、先人たちの残してくれた素晴らしい音楽からパワーをもらって、励まし合いながら乗り切りましょう!

奥原由子

2021.12.03

12月の講師演奏曲について

J・シュトラウス作曲 トリッチ・トラッチポルカ

コロナが収束しないまま、もう12月。
なかなか晴れ晴れとしないけど、時はどんどん過ぎていく。
固まって待っていても勿体無いなあ、とつくづく思う今日この頃。

そんなことを考えていたらこの曲を思い出しました。

底抜けに明るく軽やかな曲。
クラシックの音楽で、こんな曲は意外にも例外。

彼の生きた時代も環境も、カラカラに明るかったわけじゃない。
個人的にも、いつも順風満帆だったわけでもない。
にもかかわらず、彼の心意気から紡ぎ出された音楽はいつも前向き。

この曲も、まるで向かい風を跳ね返しながら、笑顔で走ってるみたい。

今、こんな音楽がありがたい。
希望に満ちた新年を迎えるために!

奥原由子

2021.11.05

11月の講師演奏曲について

ドボルザーク作曲 スラブ舞曲第10番

日が短くなって、北風が吹き、木の葉が色づいてきて、遂に秋。
身も心も温めたい時、聴きたいのはドボルザーク。

もちろん彼は天才中の天才。
ひっぱり落とすわけじゃないけど、彼は私達普通の人と同じ地面に立っていてくれた天才のように感じてしまう。

自然をこよなく愛し、心通じる人達と共に生きる喜びを音楽で表現。
聴こえてくるのは、地球讃歌、人間讃歌。
その音楽は、私達の心を温め、安心感を与えてくれる。

大きなマグカップを抱え、熱々のミルクティの湯気を深呼吸しながら聴きたいのはこんな音楽。

ご一緒にいかがですか?

奥原由子

2021.10.08

10月の講師演奏曲について

ドビュッシー作曲 「月の光」

先月お聴きいただいたラヴェルとドビュッシーは、同時期パリで活動していました。

その頃のパリは、音楽、美術など色々な分野のスーパー級の才能を引きつけ育みました。
お互い強い刺激を受け合いながらも、その一人ひとりが、他の誰とも違う個を表現したことは驚きです。それも命懸けで!

おかげで私たちは、百花繚乱の素晴らしい世界を体験させてもらえます。自分の感性だけでは察知しきれない、大きくて深い世界です。ありがたいです。

さて、「月の光」。
古今東西様々な分野で、月夜を愛でる作品が生まれました。
皆さんにとって、月夜の世界はどんなイメージですか?

私は夜が大好きです。とりわけ月夜が。
自分が、広い宇宙の中の一つの生命として感じられるから。
だから寂しくない!

この曲からは、宇宙のエネルギーを享受しつつ、奇跡の星地球に生きている感動が聴こえてくる様に感じています。

そして月のない夜でも、この音楽はその世界に誘ってくれます。
心身を解放させてもらえます。
深呼吸しながら、ゆったりのびのびと踊りたいです。

奥原由子

2021.09.07

9月の講師演奏曲について

ラヴェル作曲 「亡き王女のためのパヴァーヌ」

ラヴェルのお父さんは音楽好きで、息子の才能を見抜き、大切に育ててくれました。
少年ラヴェルと、先月お聴きいただいたサティを出会わせたのも、お父さんだったようです。

若いラヴェルの敏感な心に、サティの温かな音楽は瞬く間に深く染み込んだのでしょう。
以来ラヴェルはサティを敬愛し続けました。

さて、この曲の「王女」は誰なのかは、本人が書き残してないので、色々推測されています。パヴァーヌがスペインの舞曲であり、彼のお母さんがスペイン人だったことから、最近は「お母さん説」が有力です。彼女は美しい声で歌ってくれていたようです。

緻密な完全主義者のラヴェル。一分の隙も無いファッションで、キッチリと武装している写真が残っています。
でもそんな外見と違い、彼の心の中からは、自由だけど繊細で温かい音楽が流れ出してきます。

この小さな曲は、私の心に広大な世界を呼び覚ましてくれます。
それは、愛おしく懐かしい人達が皆微笑んでいる、星空の彼方の天国。

あなたの心にはどんな世界が浮かび上がってくるのでしょうか?

奥原由子.

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