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講師演奏曲の解説集講師演奏曲の解説集

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2017.12.01

12月の講師演奏曲について

グノー=バッハ作曲 アヴェ・マリア

クリスマスシーズンには、あちこちで聴こえてくるお馴染みの曲です。
知らず知らずのうちに、安心感や明るい希望を呼び覚ましてくれる曲だからでしょうか。

ところで、この曲は、100年以上の時を隔てた、ドイツとフランスの、二人の巨匠の合作なのです。。
ピアノ伴奏に聴こえるのが、バッハ作。メロディに聴こえるのが、グノー作。。
温かさと緻密さを併せ持ち、ゆりかごのように心地よく揺らぐバッハの名作。それに乗せて、まるで心の奥底から呟いた祈りが、天に向かって広がっていくような、のびやかなグノーのメロディ。

無信心者の私でも、思わず、今生かされていることに感謝したくなってしまいます。。
時や人種や宗教を超えて、共通の気持ちを呼び覚ます音楽の力に、改めて感じ入ります。

地球上のあちこちで、区別、差別、対立のスパイラルが止まらない昨今。。
将来が危ぶまれる地球号に乗り合わせた私たち。。
この曲のように、心を開いて、お互いを生かし合い、喜ばしく溶け合って、共に明るい希望に向かえたら!

そんなことを祈りつつ、今年を締めくくりたいと思います。

皆様、今年も一年ありがとうございました。

奥原由子

2017.11.01

11月の講師演奏曲について

ドヴォルザーク作曲 スラブ舞曲

秋深き隣は何をする人ぞ(芭蕉)
さすが芭蕉。この季節の気分を最短で見事に表現。

今月は、そんな人恋しい気持ちを、ふわっと温めてくれる曲です。

作者はご存知、“新世界から”のドヴォルザーク。
彼は、音楽家の家に生まれたのではありません。また、経済的な余裕もあまり無かったそうです。しかし、音楽好きな身内や先生に育まれて、なんとか音楽家を目指して勉強が続けられたようです。
熱意が実って作曲家になった彼の音楽は、当時から自国チェコはもちろん、広くヨーロッパやアメリカでも人々を魅了しました。

その才能を買われ、あちこちから好条件の仕事依頼がありましたが、どこにいても故国を懐かしみ、帰りたがったそうです。
彼の創造力の源は、外国の大都市から得られるエネルギーでは無く、故郷の自然や人々に囲まれた環境だったのでしょう。

そんな彼の音楽からは、大地や森や人々の、生き生きとした息吹が迸り出ます。それらへの愛や感謝、感動も立ち上ります。

聴く人誰もが、構えず、安心して、喜んで心の扉を開けて招き入れたくなる音楽!

さて、日も短く、寒くなってきたから、遠いのに近い、お隣のドヴォルザークさんをお茶にお誘いしましょっと。

奥原由子

2017.10.02

10月の講師演奏曲について

ドビュッシー作曲 月の光

今年の中秋の名月は、10月4日だそうです。但し、満月は2日後の6日。

古今東西、私たち人間は、月から様々なものをもらってきました。
喜び、楽しみ、感動、そしてインスピレーション等々。

京都の銀閣寺も月を観るために建てられたのだそうですね。

松尾芭蕉が、奥の細道に旅立つきっかけも月。
松島の月が気にかかって、何も手につかなかったのだそうです。
なのに、いざ松島にたどり着くと、
『絶景にむかう時は、うばわれて不叶(かなわず)』
なんと、言葉を失ってしまったようです!

その月をドビュッシーは、こんな響きで表現しました。
静かに輝く月、その光で美しく浮かび上がる地上の万物、そして背後に広がる無限の宇宙まで感じさせてくれるような音楽。

月を愛でる時、この曲を思い出し、耳の中に響かせるのはいかがでしょうか。

奥原由子

2017.09.01

9月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 トルコ行進曲

そろそろ夏を終わらせて、芸術の秋を始めたいですよね。
そんな気分を応援してくれるような曲です。

2月にお聴きいただいた曲は、バッハが当時流行のコーヒーハウスで演奏したと書きました。
そのコーヒーは、ヨーロッパに攻めてきたオスマントルコ軍がもたらしたものでした。彼らはまた、軍楽隊も引き連れてきました。
きっちり整った当時のヨーロッパの音楽とは全く違う、太鼓やシンバルを多用した、素朴だけどエネルギッシュで勇壮活発な音楽に、人々は衝撃を受けたようです。

作曲家たちは、この雰囲気を取り入れた、“トルコ風”の曲を書きました。
モーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」も、トルコが舞台で、全編若々しい活気に満ちています。
今月のトルコ行進曲も、終始ドキドキワクワク、エネルギーが湧き上がってきて、じっとしてはいられないような曲ですよね。

また、私の妄想。
乗馬が好きだったというモーツァルト。駿馬を駆って、スピーディで軽やかな蹄の音や、力強い躍動感を楽しんでいたんじゃ無いかしら。
そんな気分を音楽にしたらこの曲になった。

皆さんは、どんなイメージですか。

奥原由子

2017.08.01

8月の講師演奏曲について

ヴィヴァルディ作曲 ピッコロ協奏曲より第2楽章

去年お聴きいただいた「かわらひわ」は、私たちの心に、カラッと明るい爽やかな風を吹き込んでくれる曲でした。
今回はそれとは逆に、ヴィヴァルディの心の中に引き込まれてしまうような曲です。

ヴィヴァルディは、カチカチの封建時代に、理髪師でヴァイオリニストの父と仕立屋の娘の母の間に生まれます。しかも瀕死の状態だったので、2ヶ月も洗礼が受けられなかったそうです。

その庶民階級のひ弱な坊やが、神学を学び司祭になり、ヴァイオリンの名手に育ち、教会のために名曲を量産して、ローマ教皇に親しく重用されるまでに登りつめます。

一方、世俗の世界でも、90曲も書いたという程オペラが大ヒット。
(信じられない数ですね。)

質量ともに、音楽史上類を見ないほどの領域まで飛翔しました。

ところが晩年、時代の荒波に飲み込まれ、聖俗どちらからも助け舟は来ず、
貧困と失意のうちに異国で没します。葬られた貧民墓地も後に消滅し、彼の音楽も音楽史から消え去ります。

それが、200年後に不死鳥のように蘇り、音楽史上破格のミリオンセラーを記録しています。

後の時代の自由な市民精神を先駆けしたように、常に誇り高く、あくまで自力突破。そして、ゼロか十か、どころか、ゼロか万かのような熱い人生から生み出された高カロリーな彼の音楽。響き渡る生きる喜びも哀しみも、たった今生まれたばかりにように新鮮で、私たちの心をゆさゆさと揺り動かします。

さてこの曲、巨人が小さな笛を手にした時、ピンと張り詰めていた気持ちがフウッと緩み、思わず漏らした溜息のように聴こえます。

夏の宵、ひとときエアコンも灯りも消して、窓を開け、夜風に吹かれながら耳を傾けるのも一興かと。

奥原由子

2017.06.30

7月の講師演奏曲について

ヘンデル作曲 「いとしい愛らしい緑の木陰」(オンブラ・マイ・フ)

鬱陶しいこの時期ですが、木々の瑞々しい緑は、私たちをリフレッシュさせてくれますよね。

今月は、耳からの木陰気分をどうぞ。

この曲は、オペラのアリア。
「いとしい愛らしい緑の木陰、おまえが、こんなにもやさしかったことはなかった……」
と、歌われます。

52歳の作曲者ヘンデルは、無理を重ね、過労で卒中に倒れ、再起不能と言われていました。
しかし強い意志でリハビリし、奇跡的に復帰します。
その後、この曲を初め、深みの増した数々の傑作を生み出します。

これは、私の想像。
精力的で、頑固一徹なヘンデルさんです。遮二無二活動していた若い時は、木陰で憩うなんてことはなかったんじゃないかしら。
病んで、絶望の淵から蘇って初めて、木々の緑が、明るい喜びと幸福感で、優しく満たしてくれるのを感じたんじゃないかしら。

そんなことを考えてしまうほど、この曲からは、深い感動と感謝の気持ちが伝わってきますよね。

あなたは、どんな木の木陰がお好きですか。

ここからは、私事。聞き流してください。
子供の頃から、木の根元に立ち、光で透ける、重なり合った葉っぱを見上げるのが大好きでした。ですが、ベルリン留学の一年目の春、自信を失い、水しか喉に通らない私の目に、葉っぱは暗くくすんで見えたのです。
でも秋からは思い直し、冬中無心に黙々と前進し続けました。
そうしたら、次の春、葉っぱは再びキラキラと輝いてくれました。

この曲を聴く度吹く度に、あの戻ってきた明るい緑を思い出し、ヘンデルさんと一緒にしみじみと喜び合います。

奥原由子

2017.06.01

6月の講師演奏曲について

モーツァルト作曲 「アンダンテ」ピアノ協奏曲21番第2楽章

柔らかな日差しの下、優しいそよ風に乗せた、希望の囁きが聴こえてくるように始まります。
正にモーツァルト。
彼以外、こんな風にフワッと、聴く者の心の扉を開けてくれる音楽は生み出せないでしょう。

しかし間も無く、雲がかかってきます。
ハーモニーは暗い響きを奏で、メロディはどんどん低く下がっていきます。
「ウーーン!」という呻き声まで聴こえてきます。

でもそこで、パッっと重たい黒雲を払いのけ、光明と希望を呼び戻してくれます。
暗闇の中に差し込む光の、言葉にならないほどの喜びを穏やかに響かせる。

これもモーツァルト。

子供の頃から彼の人生は、晴れと嵐の目まぐるしい繰り返し。
それも、普通の人では到底乗り越えられないレベルの。
その中を、常に全身全霊で前に向かってフルスピードで走り抜けた人です。

しかもその間、周囲には明るく優しかったそうです。

この曲は、そんな彼が、自分自身で演奏するために書いたもの。
本音の心の声を聴かせてもらえます。

奥原由子

2017.05.01

5月の講師演奏曲について

シューベルト作曲 「ます」

今月は、爽やかな新緑の木々に囲まれた、澄んだ流れのほとりでのエピソードをお聴きいただきます。

涼やかで喜ばしい水の流れは、とびきり素敵にピアノが表現。
メロディは、スイスイと自由自在に泳ぎ回る若々しい「ます」を表現。

そこへ、ずる賢い漁師が登場。
「ます」は、流れが澄んでいる限り捕まらないはずなのに、彼は水を濁らせて釣り上げてしまいます。
その様子を、音楽はドラマチックに、そして憤慨も込めて表現。

この物語には「若いお嬢さん方、気をつけて。」という寓意も込められているそう。

封建時代に生きた作詞者シューバートの詩は、いずれも自由への憧れを歌っているそうです。

作曲はシューベルト20歳の時。改めて天才のひらめきに驚嘆です。

情景が目に浮かび、水の音も聴こえ、空気も、匂いさえも感じられる音楽。
その上、自由を奪う者に対する、詩人と音楽家の初々しい正義感も伝わってくる。

短い曲に、これほど多くの内容を込められるシューベルトは、やはり奇跡の人だと思います。

では、そのシューベルト青年と共に、美わしの5月をお過ごしください。

奥原由子

2017.04.01

4月の講師演奏曲について

J.シュトラウス作曲「春の声」

いつ聴いても、フレッシュな希望と明るい幸福感をもらえる曲です。

若々しいこの曲ですが、
生み出したのは何と、58才のシュトラウスと71才の巨匠リストです。
先月の「野ばら」が20才前後の若者たちの出会いから生まれたのと対照的ですね。

二人の中高年は、あるパーティで顔を合わせ、遊びながら作ってしまったのがこの曲だそうです。

後日、このメロディに触発された友人の脚本家が歌詞をつけます。
「春が来て、ヒバリは空高く舞い上がり、万物に生命が蘇り、悩みは皆消えてしまう……」

それを、ビアンキという名ソプラノ歌手が初演します。

なんと素敵な大人のネットワークでしょう!

歳を重ねる間、苦難に出会っても、彼らは前向きな希望を持ち続けました。
その衰えを知らない情熱を支えていたのは、こういう音楽だったんですね。

奥原由子

2017.03.01

3月の講師演奏曲について

シューベルト作曲 「野ばら」

今月は、爽やかな酸味のローズヒップティを味わいながら、がおすすめ。

この歌の「野ばら」は、イヌバラという名で、白からピンクの可憐な花を咲かせ、その赤い実がローズヒップだそうです。

この詩の作者はゲーテです。
そして実は、彼は野ばらそのものを愛でて、この詩を書いたのではなかったんだそうです。

21歳の学生ゲーテは、18歳の牧師の娘、ブロンドのおさげ髪のフリーデリーケと恋に落ちました。しかし1年後、大学を卒業した彼は、彼女に何も言わずに去ってしまった。
残された彼女は独身のまま、その生涯を終えたそうです。

清らかな美しい心を深く傷つけてしまった自責の念を、野ばらとそれを無情にも摘み取ってしまう少年の話として残したということです。

やれやれ!なんということでしょう!

でも、彼が「野原に花開いた、若々しく朝のように美しい野ばら」
と表現した、純粋でみずみずしく可憐なフリーデリーケの魂は、後世まで歌い継がれることになります。

それはこの詩が、シューベルトの心をとらえたからです。
当時、正に18歳。
教師の職を捨て、後先構わず、一途にフリーランスの音楽家人生に飛び込むことにした頃です。

少年が思わず引き寄せられる、飾らず気取らないけど初々しく輝く野ばら。
シューベルトは、その魅力をそのまま音で表現しました。
シンプルで弾むような伴奏に乗せた、フレッシュで愛らしいメロディで。

3人の若い命の、目の覚めるような輝きの一瞬が、彼によってこの1曲に結集され、残されたんですね。

眩しいです。

奥原由子

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