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講師演奏曲の解説集講師演奏曲の解説集

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2016.05.02

5月の講師演奏曲について。

ビゼー作曲メヌエット「アルルの女」より

明るく温かでのびのびとしたメロディが、フルートの音色にぴったりですよね。
それが優しくポロロンポロロンと爪弾くような伴奏に乗って流れるのはなんとも魅力的。

この曲が吹きたくてフルートを始めたという方、とても多いようです。実は私もそのひとりです。

私がこの曲に出会ったのは小学生の時。どこのだれのなんていう曲かも知らず、フルートなんて見たことも無いのに、スピーカーから流れ出した響きにすっかり夢中になってしまいました。レコードがすり切れる程くりかえし聴き、真似て縦笛で吹いていました。これがきっかけで後に、両親自身も見たことも無いフルートを注文し買ってもらいました。 以来、何を見るのも聞くのも学ぶのも、人との出会いさえもフルートに導かれて、という人生になってしまいました。

おだやかな語り口なのに、心にまっすぐ届いて揺り動かしてくれる。この感じ、言葉で言い表す事なんてできませんよね。名曲!!!

奥原由子
2016.04.01

4月の講師演奏曲

ドボルザーク作曲 ユモレスク

3年のアメリカ滞在後、ドボルザークはチェコに帰国します。そんな折、田舎を気持ち良く散歩していた時、このメロディは湧き上がってきたそうです。

彼には、人間、大地、木々、等など万物の内なる声が聴こえたのではないかと思っています。
そして、それを音楽に表現できた人だと。
おかげで、彼の音楽を通して私たちは、それらの声を聴くことができると。

青葉若葉の季節になりました。歩く時、深呼吸しながらこのメロディを口ずさんでみてください。
(声には出さなくても。)
きっと、ニコニコしたくなる幸福感が心の底から立ち上ってきますから。

奥原由子

2016.03.10

3月の講師演奏曲について。

《無言歌集》の中の最も親しまれている1曲です。
文字通り歌詞は無く、音だけで春の情景や、うきうきした気分が表現されています。

私の故郷、“早春賦”の書かれた信州・大町の春と、音楽修行に出かけたベルリンの春は似ています。
メンデルスゾーンもこのベルリンで活躍した人ですから、同じ春の喜びを味わったのだと思います。
長く寒く暗い冬の後、突然圧倒的な春がやって来ます。キラキラしたまぶしい日ざしと共に、新芽が萌え出し、つぼみは一斉に花開きます。

メンデルスゾーン自身は、短くも美しい春のように38才の若さで急逝しましたが、彼が魂をこめて残した響きは、永遠にいつでも、私たちを春の空気、香り、で包み込んでくれますよね。

2016.3.10 奥原由子

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