12月の試聴曲について
ベートーヴェン作曲 交響曲第9番より
12月はやっぱり第9ですね。
ベートーヴェン最後の交響曲。その最終楽章で大合唱されるのが、お馴染み「歓喜の歌」です。
“百万の人々よ、互いに抱き合え!この口づけを全世界に!……”
この歌の歌詞は、「自由、平等、友愛」を掲げたフランス革命に影響されて、ドイツの詩人シラーが書いたものです。
ベートーヴェンは、自分が求めていた世界を言葉で表現してくれた、と感動して作曲したようです。
この名曲、後の様々な歴史的な節目にも演奏されています。
「自由、平等、友愛」、取り戻された平和、などなどの大きな喜びの瞬間を祝いたい時、この曲に勝る音楽はないのでしょう。
ここでお聴きいただいているピッコロの行進曲風のメロディ。
遠くから少しづつ少しづつ希望の足音が近づいてくるかのように聴こえてきます。私たちの小さな笛が「歓喜の歌」の大合唱を先導して来るんですよ!
もう、ドキドキワクワクの瞬間です!!!
奥原由子